歯周病とは

歯周病とは、歯の周りの組織に炎症が起こっている状態を表す総称です。 初期段階では歯茎が腫れ・出血があります。痛みを伴わない為、自覚症状がなく治療が遅れがちです。
歯周病が進行すると、歯茎は下がり歯周ポケットが深くなります。そこから更に進行すると顎の骨が溶け、歯がグラつき最終的には歯が抜け落ちてしまいます。 歯周病の原因は歯垢(プラーク)の蓄積です。その上、ストレス・喫煙・ホルモンバランスなどの要因が加わると発症リスクが高まると言われています。 特に妊婦さんが歯周病になってしまうと、早産などの危険性も報告されている為、注意が必要です。

歯周ポケットとは?

歯ぐきと歯の間に「歯肉溝」と呼ばれる溝があります。歯肉溝の深さは1~3㎜が正常の範囲であり、深さが4㎜以上になると「歯周ポケット」に分類されます。 歯周ポケットが深ければ深くなるほど、歯周病が進行しています。

また、歯周病菌は感染します。歯周病の家族がいる場合は一度歯科でのチェックをおすすめします。

歯周病の治療法

歯周病治療はまず、原因となる歯垢の除去を行います。
自宅でのブラッシングと歯科での歯垢除去で歯周組織が改善され、歯周ポケットが浅くなったら歯周病治療は完了となります。
この方法で改善されない方、既に重度の歯周病の方は外科的措置となる場合があります。

歯周病の治療法

歯科での歯垢除去

  • 01

    スケーリング
    歯の表面や根の表面をスケーラーという特殊器具を使い歯垢・歯石を除去します。
  • 02

    SRP
    スケーリングとルートプレーニングを合わせた治療方法です。
    スケーリングのみでは改善が見られなかった際に、ルートプレーニングという
    歯垢を付きづらくするための治療を行います。ルートプレーニングでは専用の器具を使用し歯の表面を滑らかにし、凹凸を無くしていく事で歯垢の再付着を防いでいきます。
  • 03

    外科処置
    スケーリング、SRPを行っても改善しない場合や歯周ポケットが深い、複雑に歯石が絡みついている場合は、歯肉を切開し歯垢・歯石除去を行います。同時に歯の表面を滑らかにし、歯垢の再付着を防ぎます。

歯周病チェックリスト

  • 歯磨き時などに歯肉から出血しやすい
  • 起床時に口が苦く、ネバネバして気持ち悪い
  • 歯肉を押すと白い膿がにじみ出てくる
  • 歯がグラグラする
  • 歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい
  • 歯肉の色が赤い
  • 歯と歯のあいだの歯肉が丸く、腫れぼったい
  • 歯が長く伸びてきた(歯肉が下がってきた)
  • 歯の表面を舌で触るとザラザラする

上記に1つでも当てはまる場合がある場合は一度歯科を受診ください。

歯周病の影響

痛みがなく自覚症状がない歯周病ですが、放置してしまうと歯を失うだけでなく、菌が血液を通して蔓延し、全身の疾患を引き起こす可能性があります。 歯周病かな?と思ったらすぐに歯科を受診しましょう。